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倶利伽羅 竹橋宿の獅子舞

先日、倶利迦羅不動寺の「厄除け念仏赤餅つき」を見に行った帰りに、
津幡町竹橋(たけのはし)で偶然、集落を回る獅子舞に出くわしました。
その日は同地区の倶利伽羅神社の春祭りで、各家の前には趣ある絵柄の提灯が飾られていました。

江戸時代から伝わる竹橋獅子舞の柳川流の棒振り 風情ある街並みが残る竹橋宿

かつて加賀藩の参勤交代の宿場町として栄えた竹橋には、集落の真ん中を
倶利伽羅峠に向かう一本の長い旧街道が走り、当時の風情ある街並みが今も残っています。

獅子舞に付き添う竹橋獅子舞保存会の中川敏哲さんによると、同神社の春季祭礼は本来なら4月13日ですが、
他の地区同様、住民が休みを取れる4月29日に開催するようになったそうです。
加賀獅子の流れを汲む同獅子舞では、江戸時代から伝わる柳川流の棒振りの流技を忠実に守り、
今日まで伝えていると、誇らしげに語ってくれた中川さんが印象的でした(^o^)

チビッ子大活躍の竹橋獅子舞 天狗面の「猿田彦」が道案内する竹橋の神輿

「倶利伽羅合戦図屏風」でその名が知られる倶利伽羅神社には、
その日の午前中に集落を回った神輿が飾られていました。
残念ながら、津幡ではめずらしい神輿の行列は見れなかったのですが、
行列では天狗の面を被った「猿田彦(さるたひこ)」が道案内するんだそうです。

「つばたふるさと探偵団」会長の越野昭さんの説明では、日本神話に登場する神「猿田彦」は、道祖神ともいわれ、
その容姿が背が高くて鼻が高い天狗に似ていることから、「天狗さん」の愛称で親しまれているそうです。

「倶利伽羅合戦図屏風」で知られる倶利伽羅神社 上から見た倶利伽羅神社の石段

普段はひっそりと静まりかえった同神社で、この後、
越野さんたち地区民が参列して春季祭礼が厳かに執り行われました。

厳かに執り行われる倶利伽羅神社の春季祭礼 倶利伽羅神社所蔵「倶利伽羅合戦図屏風」

源平の興亡の明暗を分けた最初の大きな戦いともいえる「倶利伽羅源平合戦」、
その5月11日(1183年)が今年もやって来ますが、
その壮絶な戦いが描かれた「倶利伽羅合戦図屏風」のレプリカが、
同神社からほど近い道の駅「倶利伽羅源平の郷」竹橋口に展示されています。
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テーマ : ☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆
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中条四町獅子舞頭合せ

先週日曜日、秋晴れの空の下、津幡町中条地区で四町獅子舞頭合せが行われました。
津幡町南部に位置する中条地区には、加賀藩が参勤交代の際に通った
旧北陸道沿いにある北中条区と南中条区、太田区、そして、
古くは河北潟の縁を干拓してできた潟端区があります。

北中条区進北会の「雄獅子」 北中条区進北会の「雄獅子」

四町の獅子舞が奉納される各神社は、加賀藩前田家ゆかりの由緒ある神社です。
北中条区進北会の「雄獅子」が奉納される三輪神社は、
3代藩主利常公の夫人、天徳院(珠姫)が社殿を建立したとされています。
初代藩主利家公が創建したと伝えられる八幡神社には、
南中条区青条会の「にらみ獅子」が奉納されます。
河北潟の干拓に着手した5代藩主綱紀公が祀られた加賀神社には、
潟端区松雲会の「大獅子」が奉納されます。

南中条区青条会の「にらみ獅子」 南中条区青条会の「にらみ獅子」

地区の伝統を後世に残したいと、2006年に三町(南中条・太田・潟端)でスタートした獅子舞頭合せは、
2010年から北中条も参加し、文字通り四町となりました。
どの地区も、小学生以下のチビッ子たちが棒振りで大活躍でした(^O^☆♪
中でも、津幡町に現存する獅子頭の中で最も古いといわれる北中条の「雄獅子」に、
3歳ぐらいの男の子3人が立ち向かっていくと、その愛くるしさに会場からは大声援が送られました。

太田区青壮年会の「雄獅子」 太田区青壮年会の「雄獅子」

9月初めの河合谷を皮切りに、津幡能瀬、中条と続く獅子舞競演を見て、
津幡町は今でも伝統の獅子舞がしっかりと根付いている町なんだと感心しました。
いつの日か、これら全地区の獅子頭が一同に集結し、獅子舞大競演が披露されるのを見たいものですね♪

潟端区松雲会の「大獅子」 潟端区松雲会の「大獅子」

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能瀬四町獅子舞頭合せ

津幡四町獅子舞頭合せに引き続き、能瀬四町獅子舞頭合せに行ってきました。
今年が四町獅子舞頭合せ初の試みということで、会場は熱気にあふれていました。

四町内を流れる能瀬川

地区内を流れる能瀬川沿いに位置する四町は、順徳上皇ゆかりの地として知られ、
毎年4月に上皇をしのんで「能瀬川公園桜まつり」が開催されます。
ちなみに、その昔能瀬川に河童がいたという伝説も残り、近くには天狗伝説が残る日吉神社もあります。

鎌倉時代に佐渡へ流された順徳上皇が、その途中3年間滞在されたと伝えられる御門区、
その際、上皇に差し上げる飲料水のために掘られた井戸跡が残る能瀬区、
大しけの際に上皇の命を助けたとされる聖徳太子像を安置した広済寺がある領家区から、
各青年団と獅子舞保存会による獅子舞競演が披露されました。

獅子の乾杯?に始まったユニークな獅子舞頭合せ 獅子の乾杯?に始まったユニークな獅子舞頭合せ

領家区獅子舞保存会の大場さんによると、3.11をきっかけに四町の絆を深めるようと、
青年団と保存会が中心となって今日の開催にこぎつけました。
特に、若い世代は自分の町内で縦のつながりはありますが、
四町間での横のつながりがほとんどなかったことから、
この獅子舞競演を機に、同世代の交流が始まっているそうです。
日頃の地域のつながりこそが災害時に大きな力を発揮する、こう、熱く語ってくれました。

御門区獅子舞保存会による獅子舞 御門区獅子舞保存会による獅子舞

北から領家、東から御門、南から表能瀬、西から浦能瀬の各獅子が到着すると、
会場は四町民でいっぱいになりました。
まず、四町の獅子が中央に集まり、頭合せかな?と思いきや、
獅子の口に一升瓶をもっていき、お酒を注いだのには(ノ゚⊿゚)ノびっくり!!

浦能瀬青年団による獅子舞 浦能瀬青年団による獅子舞

お酒が入ったせいか、獅子たちがほろ酔い気分になったところで、さあ、獅子舞のスタートです。
領家、浦能瀬、御門、表能瀬と続き、獅子舞が披露されていきます。
特に、表能瀬青年団は熱い若者が多くて、祭りを盛り上げてくれました(^o^)

御門区獅子舞保存会による獅子舞 御門区獅子舞保存会による獅子舞

今回の祭りで大活躍だったのは、棒振りのチビッ子たちでした(^O^☆♪
四町とも、薙刀(なぎなた)を振りながら勇敢に獅子に立ち向かう男の子たちに、
会場からは盛大な拍手が送られました。
小さい頃から地域の伝統文化にふれる彼らが、やがて大きくなると、
次の世代にその技を伝えていく、こうして獅子舞は守られていくんですね。

表能瀬青年団による獅子舞 表能瀬青年団による獅子舞

獅子の乾杯?に始まったユニークな獅子舞頭合せもさることながら、
四町の各獅子頭にまつわる面白い言い伝えも残っています。

表能瀬の通称「雌獅子」は、子持ちの母獅子であったため、気が荒く喧嘩が絶えなかったことから、
金沢市大樋町がやむなく売りに出したものを買ったので、子獅子もちゃんとあるそうです。

浦能瀬の通称「雄獅子」は、金沢市春日町が所有していた
「春日さんのいさかい獅子」と呼ばれていたもので、
その気の荒さから春日町がやむなく売りに出したものを買ったそうです。
現在は引退し、同区の集会所に飾られています。

そして、なんと、領家と御門の獅子頭は夫婦(めおと)獅子だそうです。
獅子頭にも夫婦があるとは知りませんでした(*^_^*)
領家の通称「大獅子」は土の神様、御門の通称「雌獅子」は水の神様といわれています。

祭りを盛り上げる表能瀬青年団 手締めで終わった能瀬四町獅子舞頭合せ

今回の祭りを機に、四町間でお互いの顔を知るのはもちろん、
お互いの伝統文化である獅子舞を知ってもらうことも、最大の目的のひとつだそうです。
将来は津幡一の獅子舞頭合せにしたい、そんな熱い思いが伝わってきた祭りでした。

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津幡四町獅子舞頭合せ

祭り当日、津幡町特産「おまん小豆」の会でも活躍中の
つばたふるさと探偵団の寺西さんのお宅におじゃましました。
かつての津幡宿の四町だった町内の各家の玄関先には、祭りの幕や提灯が飾られ、
獅子舞に花代(ご祝儀)を振る舞う風習が今でも残っています。

町内を練り歩く庄住吉会の獅子舞 獅子と対決する棒振りの男の子たち

午後1時頃、庄住吉会の棒振りの男の子が寺西さん宅に挨拶に来ました。
表に出ると、総勢30名ほどの獅子舞とお囃子、太鼓屋台が町内を練り歩き、
棒振りに先導されて獅子舞が披露されていきました。
庄住吉会では、青年団に混じり、若い女性や女の子も獅子舞に参加していました。
日本各地で後継者不足のため獅子舞がすたれていく中で、
今でも地区ぐるみで獅子舞を継承していく姿は本当に素晴らしいです。

勇壮に走り出す庄住吉会の獅子 黒熊の皮が張られた庄住吉会の顔「大獅子」

庄住吉会を始め、清水八幡会や津幡太白会、加賀爪白鳥会の各獅子舞は、
早朝から自分たちの地区を回り、夕方6時半頃に四ツ角に集結すると、
祭りは最高潮を迎えます。

庄住吉会会長の宮嶋さんによると、四町獅子舞頭合せは昭和44年から始まったそうです。
以前は四町の戸数が今ほど多くなく、例えば、庄住吉会の獅子舞は庄だけでなく、
清水や津幡、加賀爪の他の地区も回っていたことから、所々で獅子がかち合うと、
お互いの棒振りが自分と相手の獅子を鎮めながら、分かれていきました。
その後、四町の戸数も次第に増えていき、各獅子舞は自分の地区だけを回るようになると、
獅子がぶつかり合う「かち合わせ」も見られなくなっていきました。
そんな中、この名残りを残そうと、当時の四町の青年団が発案し、
四町の中心である四ツ角で獅子舞が競演されるようになったのが始まりだそうです。
昭和56年からは、主役の棒振り=獅子舞だけでなく、
裏方のお囃子と太鼓の競演も披露されるようになりました。

四町獅子舞頭合せが行われる四ツ角は、かつての津幡宿の中心だったところで、
加賀、越中へ向かう北国街道と能登へ向かう能登街道の分岐点(T字路)でした。
1887(明治20)年に津幡小学校が津幡城址に移転された後、
津幡城址に続く新道が造成され、現在の十字路となりました。

お囃子と太鼓の競演 迫力いっぱいの獅子舞競演

その四ツ角交差点で待っていると、能登側から庄住吉会、
金沢側から加賀爪白鳥会、倶利伽羅側から津幡太白会、そして、 
津幡城址側から清水八幡会の獅子舞が次々と到着し、四町の獅子が勢揃いしました。
四町の団長が競演の順番を決め、まずお囃子と太鼓の競演が始まりました。
力強い太鼓の音に軽快なお囃子の笛の音色に誘われて、獅子たちも興奮してきます。

迫力いっぱいの獅子舞競演 迫力いっぱいの獅子舞競演

さあ、いよいよクライマックスの獅子舞の競演です。
加賀爪白鳥会と庄住吉会からは薙刀(なぎなた)を持った棒振り、
津幡太白会と清水八幡会からは太刀(たち)を持った棒振りの登場です。
各地区の棒振り二人が順番に、四匹の獅子に立ち向かいます。
興奮した獅子たちが互いに挑発し合い、頭をぶつけ合います。
それをなだめるように、棒振りが華麗に舞い踊る姿は圧巻です。

薙刀を持つ棒振りの華麗なショー 獅子舞を支えるお囃子と太鼓

獅子舞の主役ともいえる棒振りは、獅子を退治する剣士です。
宮嶋さんたち庄住吉会では、毎年2人が棒振りに選ばれ、
その1人が翌年も残り、交代した新たな1人にその技を伝授していくそうです。
このような地道な努力を積み重ね、代々受け継がれてきた獅子舞を次世代に伝えていくんですね。

フィナーレを飾る四町の獅子頭 最後はひとつになった四町民

中には酒が入り、獅子同様、相手を挑発する場面もありましたが(*^_^*)
最後は仲良く四町の団長が一升酒を飲み回し、三三七拍子で締められました。
そして、四ツ角の真ん中で四町の獅子頭がひとつになり、津幡四町の暑い夏もようやく終わりました。

厳しい残暑の中、津幡四町の関係者のみなさん、本当に本当にお疲れ様でした(^O^*:)
来年もぜひ、この素晴らしい獅子舞頭合せを披露してくださいね!(^O^☆♪

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河合谷 獅子舞と牛舞坊(うっしゃいぼう)

前回のブログで紹介した津幡四町清水津幡加賀爪)同様、
河合谷も伝統芸能の獅子舞をしっかりと継承している地区です。
河合谷ふれあいセンター「祭事の館」では、獅子頭や神輿などの祭具が常設されており、
来館者はいつでも見学(入場無料)することができます。
このような活動は、他の地区では見られません。
それほど、伝統の獅子舞に対する地区民の熱い思いが伝わってきます。

下河合報徳会による獅子舞 上河合塵積会による獅子舞

上大田は先日の白山神社の秋祭りで、瓜生を除く下河合上河合牛首・木窪
今週日曜日9月2日の御山神社の秋祭りで、獅子舞が披露されます。
祭りにあわせて当日午後は、石川県森林公園三国山キャンプ場
開催される「獅子舞体験」のイベントにも参加します。

「火牛の計」にまつわる牛舞坊 木窪御滝会による獅子舞

この祭りであまり知られていないのが、「牛舞坊(うっしゃいぼう)」です。
にわか獅子として飛び入り参加し、獅子舞と共演するそうです。
『源平盛衰記』にも登場する「火牛の計」にまつわる「牛舞坊」は、
ここ河合谷の上河合だけに伝わる希少な舞いです。
はるか昔の倶利伽羅源平合戦に思いをはせながら、哀愁漂う「牛舞坊」は、必見の価値ありです。

河合谷ふれあいセンターの前庭に立つ「禁酒の碑」

河合谷といえば、大正時代に「禁酒村」として話題を呼びました。
村をあげて禁酒してお金を貯め、小学校を建て替えたという歴史があります。
その「禁酒の碑」が、獅子舞の会場となる河合谷ふれあいセンターの前庭に立っています。
教育熱心な村民の思いは、今でも伝統の獅子舞保存へと受け継がれています。

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